漫画

【推しの子】3巻、作品内の炎上から考える人間関係の複雑さ

【推しの子】3巻でのおまけページが良かったので記事にしたいと思いました。

人間関係における言葉の難しさ、そして、他人のことをしっかり理解することは容易ではないと言うことを改めて考えたのでまとめてみます。

作品内での炎上の経緯(ざっくりまとめ)

恋愛リアリティショーに出演している主人公・アクア達。
参加者の一人、女優の黒川あかねは自身が番組内で目立てていない自覚があり、なんとかしなくてはいけないと焦りを少しずつ見せ始めます。

余裕の無くなっていたあかねは、番組の中心となりつつあった鷲見ゆきに対して手をあげてしまい、結果顔に怪我を負わせることとなってしまいました。

このことが原因となって視聴者からは炎上。
徐々に黒川あかねを追い込んでいき自殺未遂へと追いやってしまいます。

3巻でのおまけページに関して

たった2ページの内容ですが非常に素晴らしかった
鷲見ゆきは、自身が黒川あかねに対して煽るような発言をあえてしており、それに関しては「可愛いので目立つように頑張って欲しかった」という意図があったことが描かれています。
それがあかねをより追い込んでしまい、自分のせいで炎上してしまったと鷲見ゆきは悔いているのですが、共演者の熊野ノブユキが慰めてくれるという心温まるおまけ漫画でした。

作品内では黒川あかねの炎上と、それに対する本人の苦悩は描かれていましたが、鷲見ゆきの視点からの炎上騒動に関しては触れられていなかったので、そこが見られて良かった。

ダメージを負っていたのは炎上した本人だけではなかったのです。

他人のことを本当に理解してあげるのは難しい

あかねがゆきに怪我を負わせたが、ゆきは自分が煽ったからだと責任を感じています。
その状況下であかねがどんどん炎上していくのを見るのは、ゆきにとっても非常に不快な問題であったことは間違いないはず。
ゆきのファンが彼女の被害を思ってしている行動が、結果としてゆきを苦しめていたかもしれないのです。(炎上に加担していたのは、ゆきのファンだけでは無いとは思いますが・・・)

撮影現場であかねと顔を合わせていたゆきも、あかねが精神的に追い込まれていることはわからなかった。

炎上させているゆきファンの視聴者達はゆきの立場が、ゆきはあかねの心情が把握できていなかったのです。
なんだか複雑ですね。

自分たちの発言が意図しない方向で他人を蝕んでいるのかもしれないということを考えないといけないのかもしれませんね。

他人の抱えている悩みや問題をきちんと理解していくことは本当に困難です。
いやはや対人関係はなんとも難しいものですね。

まとめ

私は鷲見ゆきが悪いとも、黒川あかねが悪いとも、炎上に加担している人が悪いともいいません。

  • 自分の発言が意図しない方向で相手に影響を及ぼしてしまうこと。
  • 近しい関係であっても見えない問題があること。

この2点に関して書いてみたかった。

2点目に関してはアクアも抱えている問題ですよね。
彼は母親のアイのことで分からないことが多いために今色々と頑張っているわけですから。

自分が主観的に感じる世界が全てではないと考えることができるだけでも、相手をきちんと理解することに繋がるかななんて考えてしまいました。

【推しの子】の恋愛リアリティショー編で個人的に良かったのは出演者たちがみんな良い人たちであったことです。
あざとく計算高い鷲見ゆきでさえ、他人をしっかり心配したり、被害者の立場なのに即座に加害者のあかねに寄り添ってあげているのがとても良かった。

良いキャラクターの多い作品なので今後も楽しみな作品です。
毎週次回が待ち遠しい。

おしまい

私の【推しの子】の推しの子の記事も良ければどうぞ!

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