このブログの過去の記事を見て貰えば簡単にわかるように、
私はめちゃくちゃ「推しの子」という作品にハマっていました。
ストーリー自体も良かったし、出てくるキャラクターたちもみんな魅力的で、
毎回毎回、次の展開が楽しみで仕方がなかった。
感想を毎週書いていた時なんて、木曜の朝5時に起きて出勤前にアップしたりしていたものです。
同じく最新話を読んだ人たちに、通勤通学の時間に感想を共有できたらいいななんて考えて、
朝早くにアップするのを心がけるくらいハマっておりました。
そんな「推しの子」最終回付近の展開はかなり賛否両論だったと思います。
SNSでは否定的な意見が目立っていたかな〜なんて印象。
かくいう私も途中で序盤ほどの熱を保てなくなり、
感想は書くのを辞めてしまいました。
でも作品自体はずっと好きだったのでちゃんと最終話まで読みましたよ。アニメもちゃんと観ました。
一期も二期もOP・EDが良かったですね!
個人的にはEDでB小町の曲が使われるもんかと想像してましたが、
作中で流れるだけに留まってしまいました。
それでもその作中のB小町の曲は多くのファンに好まれていたのではないでしょうか。
今回は「推しの子」という作品について、
個人的に熱量が落ち着いてしまった理由なんかを交えつつ、
もっとこうしてほしかったなと感想というか願望というかを書き綴ってみようと思います。
ネタバレは含むので最後まで読んでない人は避けた方がいいですよ!
この作品を否定したくて書くのではなくて、
個人的にはもっとこういうのが観たかったな〜とか願望をつらつら書く感じです。
最終回は正直好みな展開ではなかったですが、
完結まで毎週追うほどに楽しませていただいた作品には変わりはないです。
最終回直後だと誇大解釈されて燃えそうな気もしましたが、
もう落ち着いてきている頃かなと思うので、
ずっと抱えていたものを吐き出してみます。
読者が求めていたものと作品の中心がずれちゃったんじゃないかな?
個人的に「推しの子」の最終回付近があまり良くない評価が多かったのは、
ここによるところが大きいんじゃないかな〜と考えていました。
「推しの子」連載当初〜4巻(新生B小町のファーストライブあたり)にて、
めっちゃこの作品にのめり込んでいた人ほどこの感覚は大きかったんじゃないかなと思います。
最初の方のこの作品って、
アクアが煌びやかな芸能界の黒い現実に触れつつも、
その中でもがき苦しむ他のキャラクターに救いの手を差し伸べて解決していくパターンが存在していました。
売れない役者でいいように使われるだけであった有馬かな。
恋愛リアリティショーの炎上によりメンタルを削られた黒川あかね。
2人とも潰れそうなところをアクアに助けてもらう展開は、
主人公の魅力も引き出せてて良かったし、
2人のヒロインが主人公に好意を寄せるきっかけとしても気持ちのいいものでした。
また、よくある漫画の実写化で原作ファンが実写のクオリティに嘆く展開や、
正直触れづらかったであろう恋愛リアリティショーにおける出演者への負担など、
芸能界の闇ともいえる部分を扱うこの作品はたまらないくらい面白かった。
出てくる登場人物たちの関係性も回を増すごとに魅力的になっており、
有馬かなのヒロイン力は間違いなくファーストライブの時に爆発していました。
あそこは作画も展開も何もかもが素晴らしくて語彙力の限界を飛び越えるくらいに最高だった。
迷いをかけた有馬かなが振り切れる瞬間が、期待していた以上のクオリティで見せてもらえたし、
まさかのタイトル伏線回収とでもいうようなセリフが聞けて、
読んだ後は誰かと語りたくてたまらなかった。。。
そんな爆発力をみせた有馬かなに対して、
利用されるだけのヒロインとなりそうだった黒川あかねも負けないくらい良いキャラでした。
圧倒的ヒロインな展開をもらった有馬かなに対して、
着実にアクアとの距離をつめる黒川あかね。
アクアが誰にも見せたがらなかった過去の演技の動画を、
黒川あかねには観ることを許したシーンなんかは個人的に好きでした。
この黒川あかねとかいう子は、頭が良すぎて作中の展開を動かすのにも
だいぶ活躍してくれていたと思います。
アクかな派、アクあか派それぞれファンが多くいたと思います。
私としては有馬かなが好きでしたが、黒川あかねとアクアがくっつく展開も十分ありえると考えていたし、
そうなっても別に構わないと思えるくらいどんどん2人のヒロインが好きになっていました。
・・・・・・・・。
頼むからどっちかとくっついてほしかったなあ!!!!!!!!!!!!!!
復讐については作中序盤から言及されていたものの、
実行しては欲しくなかった。
復讐に向かう展開よりも、
黒い部分を多く含む芸能界で、
時に苦しみながらも活躍していくアクアたちがもっと観たかった。
正直これはずっと思ってた。
2.5次元編のあと、一時期アクアから復讐心が抜けた時はめちゃくちゃ喜びましたもん。
そのままヒロインたちといちゃついてろよと思いましたもん。
作品の序盤から応援していた人の中には、
アクアの復讐心をヒロインのどちらか、あるいは両方が止める展開を期待していた方もいらっしゃるのではないかな。
少なくとも私はそうだった。
作品の最後の展開に、
あんなに魅力的に育てたヒロインたちが関われなかったのは、
正直もったいね〜と感じてしまったり、消化不良になったファンは多くて、
それで否定的な意見が多かったりしたんじゃなかろうか。
関係を築き上げていた2人をおいてでも復讐を遂行したアクアをみせる意味では、
あの展開はあれでよかったのかもしれませんけどね。
ルビーのアイドルとしての活躍シーンがもっとみたかった
ぶっちゃけ、当初期待していたほどルビーのアイドルとしての活躍シーンが少なく感じませんでしたか?
個人的にはかなり感じました。
もっとアイドルパート見たかった〜!
アイドルとして頑張るも苦戦するルビーを陰ながら助けるアクアが見たかった〜!!
新生B小町の活躍はもっと色々みせてほしかったというのが正直なところ。
もっとアイドル要素多い作品かと思ってたよ「推しの子」。
あんまりなかったね。私はあれじゃ物足りないよ。
ちょっと少年漫画チックなライバル的ポジションのアイドルグループと
バチバチにやり合うB小町の3人とか見たかった。まじで。
でもそんな王道展開はジャンプじゃないとやらないよな〜
アイドルを扱う漫画という印象を最初に意識しすぎたのかもしれない。
でもファーストライブあたりはめっちゃ面白かったから、
他のライブとかの展開ももっと見たかった。
アイドル活動が多く作品に展開されていたら、
B小町に追加メンバーとかきたかもしれませんね。
公開オーディションとかやってて欲しい。
「振り付け忘れてるようじゃ無理か〜。
振り付けはね、入れとかないと。」
とか有馬かなに言ってほしかった。
(タイプロ面白いよね)
というかアイが強すぎた。
そんでカミキが弱すぎた。
「推しの子」という作品の顔は間違いなくアイであったと思います。
主人公のアクアを差し置いて、絶対的なシンボルでした。
アイというキャラクターをここまで強烈にかけたのは、正直すごいですよね。
前述したルビーのアイドル活動をもっと見たかったというのも、
アイドルとしてのアイのイメージが強かったから考えてしまったのかもしれません。
それにくらべてラスボス的立ち位置のカミキヒカル。
正直ちょっと魅力に欠けていたんじゃなかろうか。
もっと人気出る感じになってもよかったのでは?
なんかポッと出のやつと共倒れで
アクアがああなったのがなんか虚無ってしまう。
もっとカミキヒカルは魅力的な悪役のようになるべきだった。
DIOとか志々雄真実とかフリーザとかその辺見習えよヒカルちゃんよお。
まとめ
「推しの子」はキャラクターはめちゃくちゃ良かったし、
序盤は本当に毎週楽しみで仕方がなかった。
終盤の展開に戸惑いの意見が多かったのは、
作品の方向性と読者が求めていたものの違いが産んでしまったのかななんて考えます。
でも終盤への意見が多かったのは、それくらいこの作品のキャラクターが愛されていた証拠でもあると思うので、
風呂敷の結び方一つかわっただけで、全然違う評価になっていたのかな〜と。
今回の結び方に違和感を感じてしまった人が少なくなかったのではないでしょうか。
それでもこの作品は最後まで読むくらい面白かったと思うし、
本当にキャラクターは素敵だった。
2人の天才作家のタッグから生まれた作品でしたが、
両作家の次の作品が楽しみで仕方ありません。